お年寄りの笑顔あふれる地域

人と文化を育て「Benesse=よく生きる」を考える場所に

1988年、ベネッセグループ現会長の福武總一郎氏が発信した「直島文化村構想」。人と文化を育てるエリアを創生するこの構想は、同社の企業理念「Benesse=よく生きる」を具現化するものとして、瀬戸内の美しい自然と建築とアートを融合させた「ベネッセアートサイト直島」に発展しました。

その後、島の民家を現代アートの空間に再生させる「家プロジェクト」や、島内の空家や路地等を会場にした展覧会など、地域の人の営みと現代アートを融合させる試みを展開。これらの活動が世界中から注目を集め、年間40万人もの人が訪れる島になっています。

国内外から多くのゲストが訪れるにつれて、島には民宿・飲食店なども開店。島の人々は次第に島の歴史や文化に対する誇りや愛着を深め、「香川県で一番元気な島」といわれるほどの活気が生まれてきました。この取り組みについて、福武氏は「人が『よく生きる』には、いい地域に住むことが不可欠。いい地域とは『お年寄りの笑顔がいい』地域。アートプロジェクトを通じてその具現化を目指す」と語っています。