デジタル教科書の可能性

こどもの可能性を引きだした実証研究

2012年に文部科学省が実施した全国調査によると、知的発達に遅れはないものの、読み書きなどの学習面か行動面かで著しい困難を示すと担任の先生が回答した、通常学級に在籍しているこどもの割合は6.5%(推定値)とされています。その中の読みに困難があるこどもをサポートする方法として研究されているのが、デジタル教科書・教材の活用です。日本マイクロソフトはデジタル教科書教材協議会に理事やWGリーダーとして参画し、さまざまな実証研究を実施しています。

読みに困難のあるこどもの中には、文字が動いたりねじれて見えるという子もいるため、音声での読み上げやハイライト表示などが文章理解のために有効です。そこで、ある小学校で行われた実証研究では、文章の読み上げや読み上げている文章のハイライト表示、画面の拡大などの機能を備えたデジタル教科書・教材を使って学習が進められました。

その結果、試験によっては平均で62.5点もアップし、こどもの学習意欲が高まる良い循環が生まれたといいます。デジタル教科書・教材のようなICTの活用によって、より多くのこどもの可能性が広がっています。