被災地の思い出写真を守ろう

かけがえのない思い出の写真を持ち主の元へ

家族や友だちの顔、懐かしい家、思い出の風景。大切な瞬間を切り取った写真はかけがえのない宝物であるはずです。東日本大震災の被災地で持ち主が分からなくなった写真やアルバムをデジタル化し、写真原本とともに被災者に渡す「セーブ・ザ・メモリー プロジェクト」は、リコーグループを中心として被災地の自治体と連携しながら始められました。

2014年3月までに宮城県の南三陸町と女川町、岩手県陸前高田市、福島県南相馬市で418,721枚の写真が洗浄・デジタル化され、リコーのクラウドストレージサービスに保管されています。デジタル化した写真は、各自治体に設けた写真センターで被災者の方々が検索できるようになっており、69,619枚の写真が持ち主の元へ届けられました。

写真洗浄にはリコーグループの社員518名がボランティアで協力したというこのプロジェクト。2012年4月からは、デジタル化や写真センター運営に必要なハードウェアとクラウドサービス、人的サポートをパッケージ化し、宮城県亘理町を皮切りに沿岸部自治体に提供され、人々の大切な思い出を守り続けていくプロジェクトの手綱が自治体に渡されました。