緊急空輸の減少で減るものは

CO2排出量削減のポイントは緊急空輸の削減にあり

デジタル技術を駆使し、自由な発想で「カラー(Color)」「3D」「カッティング(Cutting)」というテーマの製品を発表しているローランド ディー.ジー.。環境保全活動に対する意識は以前より高く、2008年から事業活動で使用する電力エネルギーの削減によるCO2排出量の削減に取り組んでいたといいます。しかし、もともとがエネルギーを多量に消費する産業ではないため、電力エネルギーの削減には限界がありました。

新たな削減ポイントがどこかにないか。これまでの取り組みをCO2に換算して見える化をしたところ、海外輸送時のCO2排出量削減に改善の余地が見出されました。2011年、この改善を目標に掲げて取り組みを展開し、緊急空輸を減らすことによりCO2の排出量を約231kg-CO2/100万円という値に抑えることに成功しています。

目標値を上回る結果を出したこの取り組みはその後も続けられ、今では緊急空輸を未然に防ぐための対策として、緊急空輸が発生した際の事例が詳細に分析されるようになりました。この分析結果をもとに関係する部門ごとに重点ポイントが設けられ、効果的な対応がおこなわれています。