遊ぶだけじゃないKinect

ひとを支援するソリューションへ展開

Kinectはマイクロソフトが開発した、ひとの動きや声などをとらえるシステムです。家庭用ゲーム機の周辺デバイスとして知られていますが、Windowsパソコン向けの「Kinect for Windows」も存在しており、この技術が住宅や医療などで幅広く利用されつつあります。例えば住宅においては、テレビのオン・オフやブラインドの開閉などで活用、医療関連ではリハビリ患者の動きをゲーム感覚で追跡・評価することでモチベーションを高める活用などがあります。

このように人の生活を支援する活用例が発表される中、東京大学 先端科学技術研究センターと日本マイクロソフトの共同により、重度の障碍がある方の活動を支援する「OAK (Observation and Access with Kinect)」が開発されました。このOAKとは、重度の障碍がある方の口の開閉や手の動きといった小さな意思表示をKinectで検出し、障碍のある方が能動的に活動することを支援するソリューションです。

このOAKのように、重度の障碍がある方に自分の意思で主体的に行動を起こさせる可能性を広げた「Kinect for Windows」の取り組みは、当人のみならずその周りの方にも大きな喜びをもたらしているといえます。